XP SP2でSysprep後のOS起動時にライセンスキーなどの入力を省略


概要

Windows XP を再インストールするときの、OEM の事前ライセンス認証の保持のSysprepの項のやり方。
Sysprep後にそのPCもしくはイメージ展開したPCを起動したときにプロダクトキーやユーザー名の入力などをしなくてすむようにする。

やり方

1.Windows XP Service Pack 2 展開ツールをダウンロードする。


2.ダウンロードした[WindowsXP-KB838080-SP2-DeployTools-JPN.cab]を任意のフォルダに展開する(sysprep.exeなどを任意のフォルダにコピー)。
※ここではM:\sysprepとする。


3.展開したフォルダ内の[setupmgr.exe]を実行する。


4.[セットアップ マネージャ]を使用してsysprep.iniの作成する。
4-1.[セットアップ マネージャの開始]で[次へ]
4-2.[新規または既存の応答ファイル]で[新しい応答ファイルを作成する]を選択して[次へ]
4-3.[セットアップの種類]で[Sysprep セットアップ]を選択して[次へ]
4-4.[製品]で[Windows XP Professional]を選択して[次へ]
4-5.[使用許諾契約書]で[はい、インストールを完全に自動化します]を選択して[次へ]
4-6.[全般設定]-[名前と組織名]で名前・組織名を入力する。
4-7.[全般設定]-[タイム ゾーン]で[(GMT+09:00) 大阪、札幌、東京]にする。
4-8.[全般設定]-[プロダクト キー]で[MVF4D-W774K-MC4VM-QY6XY- R38TB]を入力する。
4-9.[ネットワークの設定]-[コンピュータ名]で[コンピュータ名を自動で生成する]にする。
4-10.[詳細設定]-[ID 文字列]で右下の[完了]を選択する。
※[完了]を選択する前に[セットアップ マネージャ]では他にも設定できる項目があるので必要に応じて設定する。
4-11.[パスとファイル名]でデフォルト(手順2のパス, ファイル名sysprep.ini)で[OK]を選択する。
4-12.[セットアップ マネージャの完了]で[キャンセル]を選択する。


5.手順4で作成したsysprep.iniをテキストエディタで開いて編集する。
※M:\sysprep\sysprep.ini

[Unattended]
OemSkipEula=Yes
InstallFilesPath=C:\sysprep\i386

[Unattended]
OemSkipEula=Yes
InstallFilesPath=C:\windows\i386

にする。(C:\sysprep\i386 → C:\windows\i386)


6.sysprep用のファイルをC:\sysprepにコピーする。
M:\sysprep\factory.exe, setupcl.exe, sysprep.exe, sysprep.iniの4ファイルを
C:\sysprepにコピーする。
※コピー先のC:\sysprepは固定です。このパスに上の4ファイルを置く必要があります。


7.Sysprepを実行する。

sysprep -reseal -mini

ファイルコピーとSysprep実行バッチ

作成したsysprep.iniをネットワーク上の共有フォルダなどに保存しておく。
テキストエディタで下の枠内の文字列を貼り付けてファイル名sysprep.bat(任意のファイル名)で保存する。
sysprepする必要があるときはこのバッチファイルを実行する。
これでC:\sysprepフォルダに必要なファイルのコピー、sysprep実行、OSのシャットダウンまでがスムーズになります。


■sysprep.bat

@echo off


set File=M:\sysprep


mkdir C:\sysprep
cd /d C:\sysprep


copy %File%\factory.exe
copy %File%\setupcl.exe
copy %File%\sysprep.exe
copy %File%\sysprep.inf


sysprep -reseal -mini

※sysprep.exeなどの保存パスがM:\sysprep以外の場合は
set File=M:\sysprepのM:\sysprepを変更する。