Office2003の自動インストール


概要

リソースキットでインストールするソフト(Wordなど)の種類や設定をカスタマイズする。
(MSTファイルを作成する)
Setup.iniファイルでキャッシュなどをカスタマイズする。
※MSTファイルとSETUP.INIファイルで同じ項目に対して異なる値を指定した場合はMSTファイルの値が反映されるようです。

手順

1.Office 2003をCD-ROMからサーバの共有フォルダなどにコピーする。
※ここではファイルのコピー先を[ M:\office ]とする。
※[コントロールパネル]-[フォルダオプション]の表示タブにて
 [すべてのファイルとフォルダを表示する]にチェックをしてから行うこと。


2.Office 2003 Setup.exe (拡張版)への置き換え。
a)EntSetup.exeをダウンロードする。
b)ダウンロードしたファイルを実行して、任意のパスに展開する。
c)展開先のSETUP.EXEをOffice 2003の既存のSETUP.EXEに上書きする。

  
3.Office 2003 Editions Resource Kit Toolsをインストールする。


4.[Custom Installation Wizard]を実行する。
※[スタート]-[すべてのプログラム]-[Microsoft Office]-[Microsoft Office ツール]-[Office 2003 Editions Resource Kit]-[Custom Installation Wizard]
<参考外部サイト>
カスタム インストール ウィザード


4-1.MSIファイルを開く
Office2003のPRO11.MSIを指定する。
例: M:\office\PRO11.MSI


4-2.MSTファイルを開く
[新しいMSTファイルを作成する]を選択する。


4-3.保存するMSTファイルの選択
MSTファイルの名前と場所で任意のファイル名をつける。
例: M:\office\setupfile.mst


4-4.規定のパスと所属の指定
a)[規定のインストール先](デフォルト:\Microsoft Office)を指定する。
例: D:\office

b)[所属名]を任意で入力する。
例: ThanksgivingSoft


4-5.以前のバージョンの削除
[規定のセットアップ]を選択する。


4-6.機能のインストール状況の設定
インストールするソフトやツールを選択する。
例: [Microsoft Office]を[マイ コンピュータからすべて実行](完全インストール)
   [Microsoft Office Outlook]を[インストールしない]など


4-7.ローカル インストール ソースの設定
a)[ローカル インストール ソースを設定する]にチェックを入れる。
b)[プロダクト キー]欄にボリュームライセンスなどのプロダクトキーを入力する。
c)[「使用許諾契約書」の条項に同意します]にチェックを入れる。


4-8.[規定のアプリケーション設定のカスタマイズ]〜[その他のサーバー設定]は規定値。


4-9.Office セキュリティ設定の指定
[規定のセキュリティ レベル]の[Microsoft Office Excel]を選択して
[Excel セキュリティ レベルの設定]にて[中]を選択する。
Excelファイルにマクロがある場合に実行するかどうかのメッセージを表示させる。


4-10.[インストールの追加とプログラムの起動]〜[セットアップ プロパティの変更]は規定値。


4-11.完了。


5.SETUP.INIファイルの編集
5-1.Office 2003のSETUP.INIファイルをメモ帳などで開く。
例: M:\office\FILES\SETUP\SETUP.INI


5-2.修正する。
※SETUP.INI内の;はコメントアウトを意味する。
<修正例>

[MST]
MST1=M:\office\setupfile.mst


[Options]
USERNAME=User1


[Cache]
CDCACHE=2
LOCALCACHEDRIVE=D:\
DELETABLECACHE=1
PURGE=0

<参考外部サイト>
セットアップ設定ファイル


6.Office 2003のインストール
6-1.[コマンドプロンプト]を開く。または[ファイル名を指定して実行]を実行する。


6-2.setup.exeに /qb+ オプションをつけて実行する。
例: M:\office\setup.exe /qb+
※SETUP.INIファイルでMSTファイルを指定していない場合は
 M:\office\setup.exe TRANSFORMS=M:\office\setupfile.mst /qb+
※qb-にすると完了メッセージが表示されないので+として完了メッセージを表示させる。
<参考外部サイト>
セットアップ プログラムのコマンド ライン オプション

応用

サービスパックまで連続でインストールするバッチファイルの作成
メモ帳などを開き、以下を貼り付け、任意のファイル名(office2003.bat)で保存する。

M:\office\setup.exe TRANSFORMS=M:\office\setupfile.mst /qb-
M:\office-servicepack\Office2003SP2-KB887616-FullFile-JPN.exe /Q
shutdown -r -t 0

※Office 2003のサービスパック2を任意の場所に保存しておきQオプションで実行。
※Office 2003本体とサービスパック2のインストール後に自動的に再起動をする。